今までの価値観。
仕事をすることが当たり前と思っていた。

今までエスカレーターで生きてきた。
これからの道がわかる、そんな道を進んできた。
すると、未来は簡単に見通せた。
しかし、空虚と退屈な感覚が抜けなかった。

今、そのエスカレーターは降りて、
フリーランスとして生活している。
自らの行動ややり方次第で、ダイレクトに生活に直結する。
様々なことに向き合う必要があるが、
明らかに前より無用な悩みが減った。

僕のエスカレーターで言えば、年功序列で普通の会社で働くことだった。
すると、年齢だけで上の立場が強くて、20代のせっかくの大事な時期を
消耗している感覚が拭えなかった。
上の人が言うことが偉くて、その言うことを聞くのが役割だったからだ。

今は違う。
そもそもフリーランスなので、開業届けを出しており、立場上の上の人はいなくなった。
するとどうだ、何かを聞かなければならない不本意なことをやる機会は圧倒的に減った。
前の悩みは、その時「こんなもんなんだ」と思っていたことは全て綺麗さっぱり身近からなくなってしまった。

そもそも、なぜ会社員なるものに固執していたのだろうか?

エスカレーター式の高校から会社員コース

僕は、高校はいわゆる進学校へと進んだ。
その後は地元の国立大学に合格したので、そのまま通い出した。
大学院まで進んだので、そのままいいとこの会社に入る。
そこはあまり疑問もなかったし、親族も喜ぶことだった。

そこでそのまま就職をした後は、いわゆる大手のシステム会社に行って
働く日々だったし、そこはいいのだろうと思っていた。
事実、勉強になることも多かったが、消化される日々が手からさらさらとこぼれ落ちる砂漠の砂みたいで、あまりに無情だった。

しかしそんな日々だったとして、辞めるという選択は、大それて思えた。
受け持っていた仕事を辞めることは担当不在になり迷惑をかけると思ったし、
なにより自分の状況が大きく改善されることより変わることを恐れていたからだ。

その当時、大きく予想のつかない状況への挑戦は僕の感覚的にはばかられた。
全く知らない外国に行けということにいきなりなれば、
何を準備すればいいのか、どんな場所なのか、生活していけるものなのか、
など気になるのと同じように、うまくいく算段がなければそう自ら火のロープをくぐろうなんて思わない。

僕は今まで先の見通しがわかってから歩いてきた、
石橋は叩いて叩いて、問題がないのならば、じゃあ何を準備していこうか、
と吟味して、歩く、というスタイル。

そのスタイルだったから、まずはやってみて、それからこれが必要だったとなんとかかんとか揃えながら、足りないものは埋め合わせていって地盤を形成する。
これで算段がないわけでなくても、渡りきることはできる。
石橋の先の光がとても眩しかったから、石橋の途中のボロもちょっとしたことに感じられた。
もし叩いてボロに気づいたら、今も足踏みしていただろうが、幸いそうもいかない状況になった。

転勤辞令

福岡で働いている中、ライブ活動を月1で行っている中、辞令が降りた。
宮崎に戻っておいでというものだった。
仕事内容に興味はあったが、プライベートから田舎に引っ込む選択肢はなかった。
もっと音楽の活動を広げたかったし、もっと上のレベルに触れてみたかったからだ。
音楽に限らずとも、生活の質を上げるためには、まず都会という土壌で、やりたいことに対してのアクセスが早くできる環境を求めた。

辞令が降りたタイミングで、他の道も考える旨を伝えて、その帰り道には腹は決まっていた。
「フリーランスになる」と。
元々就職前から幸いフリーランスの友達がいたことが、自らのフリーランスの道をリアリティを持って描けていたことが一番の決め手だろう。
そのために個人で生きる場合のスキルは何が必要かを念頭にずっと生活し仕事していた。
目先の仕事よりも読書をして広い世界や知見を知ろうとインプットを増やしたのはそのためだ。

フリーランスになった今

今フリーランスとなって仕事をしている。
フリーランス向け案件紹介の会社に仕事を紹介してもらって、経験とマッチする会社と契約を結んで常駐で仕事をするスタイルを取っている。
収入は2.5倍ほどに増えたが、これは経営者のマージン分が懐に入り、営業マンつまり仕事の紹介会社に月額のマージンを支払って生活しているとも捉えられる。
もともとゲーム好きで、そこから漠然とゲームを作りたいと大学でプログラミングに触れるようになって、個人のスキルを磨いて生きたいと思って生きてきたことがこのような形で還元されることは自分でも意外だった。

これから

ゆくゆくは音楽だけで自らのマネジメントにより生活をしていく基盤を形成していくことが
目先の目標だ。常駐での仕事スタイルから在宅に移行して、平日のライブ出演やライブの見にきてのお誘いを受けやすくなるのがいい。
時間に縛られない収入基盤ができれば、自らの時間の使い方で行動が取れる。

将来が不安だからという理由で消耗する自らの若い資源を無駄にすることが減ったのだから、紛れもなく良かったと思っている。

今はこれからの状況をさらに良くする、資産構築期間となるだろう。
何か一気に突破できる機会があるといいなと思う次第で、そんなビジネスパートナーがいるといいなと思う。