投資は利益目的ではなくその発展を願ってするものだという、至極まっとうなことを提案している良書。
実績としてランキングで1位を叩き出している、本物だ。

投資といえばお金が先行しやすいが、どこのお店にいく、なんてのも投資。
何を注文したか、月単位で何人集客があったか、はちょっとしっかりしたところだと成績としてもちろん取っているし、
それを元に今後の方向を決める。まさしく投資そのものだ。

上記はわかりやすい例として書いたが、選択して行動を取ることは、それ自体に投資することに他ならない。

それがお金かもしれないし、時間かもしれない。

残念ながら、いわゆる名だたる大手企業も、半数は減収となっているなど、芳しくないのが現状だそうだ。
その中でも、「真面目」にやっている会社はどこだ?という話だ。
真面目とは堅苦しいイメージがあるが、意味合いの中に、「誠実」であるかどうかが含まれている。

誠実とは、僕の中の定義では相手の幸せに貢献しているかどうか?だ。

一時的な金銭稼ぎではなく、夢を与えられるかどうか?を体現しようとしていることだ。
目的が形骸化して、活動こそしているけどそれが手段となっていて実がないことってよく見かけるし見ると残念な気持ちになる。
僕もそこをテーマに踏み外さないように歩いているが、ひょんなことで安易に踏み外してしまいそうなケースは往々にしてあるだろう。
散髪屋で明らかにユーザーが求めないであろうダイエット器具を推薦されて、焦りながら従業員が宣伝しては「僕も使っているんですよ」と
言われた時には、従業員も罪悪感があったようだったし、僕も次からは別の散髪屋にいった。

また、ペットボトルのドリンク一つ購入するにも、ペットボトルを作った人、ドリンクを作った人、配送した人、原材料を作っているところ、とその150円にどれだけのことが関わっているのか、購入一つの経済活動であるとも説いている。
また、赤ん坊が生きているだけでも、赤ん坊に対しての製品を開発、販売できる会社があるのは赤ん坊がいるからなので、赤ん坊も経済活動の一環を担っているということになる。

生きているだけで世の中の経済活動の中で生きるのだ。

また、日本とアメリカでの考え方の違いにも触れる。

アメリカでは、事業を起こして、それを社会に普及させることは大変喜ばれることで前向きなイメージだが、
日本では目の前の仕事をどれだけこなせるかが重要視される。
つまり、事業から派生して生まれた作業の部分、が重要視されるというわけだ。

当たり前だが、事業があって、作業、ともすれば仕事とは生まれる。
もともとがなければ、そもそも存在しないことになる。
そして事業を起こせば、そのサービスを受けて助かる人だって大勢いる。

最近のトレンドでいえば、クラウドファウンディング。
やりたいことを言って手を上げれば、資金なら投入するよってことを個人でやれる時代になった。
しかもウェブで登録して簡単に。

これによって生活ややりたいことへの取り組みが大きく変わった人はたくさんいるだろう。
一つの事業が、人の生活を変え、人生を変える力を持つ。

未だ、懸賞金はかかっているが解読されていない数学問題があるが、
それを解いた人より、問題提起した人の方が褒められるのがアメリカだそうだ。
問題がなければそもそもその後がないのだから、僕としても納得している。
(著者は別にアメリカ贔屓してるわけではないと断っている)

投資をする時の意識、そして経済活動として、どのような行動を取ることが「投資」となるか。
また、貢献となるか。

衝動買いと言った一時的な逃避も否定しており、きっちりと自覚的に自分の行動を取ることを推奨する。

タイトルで買い置いていた本で読み始めたら、止まらないで夜通し読んでしまった。
半日もかからず読みやすく引っかかりなく読める良書なので、一読をおすすめする。

また、投資するときに利益が減ったからとすぐ売るのもNoと言っており、お金ありきでしか考えておらず、
投資の意味をきっちり考えて行うことを推奨している。

また、バス会社の無理な運行による事故は、消費者の厳しい要求によるものではないか、
どのような意識で行動するかの当事者意識を持つべきと、派生してとても考えさせらる本書。